安重根義士の遺墨「敬天」が天主教のもとに=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.05 13:10
ソウル・蚕院洞(チャムウォンドン)聖堂は4日、敬虔なカトリック信者だった安重根(アン・ジュングン)義士の遺墨「敬天」を天主教ソウル大教区長の廉洙政(ヨム・スジョン)枢機卿に伝達した。伊藤博文を狙撃した安義士は旅順監獄に収監され殉国するまで220点余りの書を残したという。そのうちの50点余りが残されている。安義士の精神に感動した日本人らが当時絹と紙を持って書を書いてもらおうと列を作ったという。その中でも処刑直前に日本人の依頼を受けて書いた「敬天」は「信仰者安重根」を見せる極めて珍しい作品のひとつだ。
旅順監獄所長の孫が保管していたこの遺墨は20年前に初めて存在が知らされた。パク・サムジュン僧侶が日本を行き来して所蔵者を説得した末に買い取った。3月に7億ウォンで競売に出されたが入札は流れた。その後廉枢機卿の弟の廉スウィ神父が主任神父を務める蚕院洞聖堂司牧会が5億ウォン余りで買い入れた。