【コラム】「韓中関係伝説の10年」と習近平(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.27 13:03
外交は国の地位と実力を反映する。その場面は韓国大統領の外交ドラマだ。自身が演出した舞台に中国主席を即時動員したわけのだ。その時代でないと不可能な破格だった。今は想像もできない。伝説の10年は韓国の歴史で空前絶後の時期だろう。
韓半島情勢は緊迫している。米空母「カール・ビンソン」は日本の護衛艦と共同訓練を行った。トランプ大統領は「北朝鮮に対する現状維持(status quo)は容認できない」とした。中国は北朝鮮に圧迫を強めている。韓国はそのような北核解決の議論から疎外されている。沈相ジョン(シム・サンジョン)候補の話は実感できる。「韓半島の問題が扱われるテーブルにわれわれの椅子がない」。いわゆる「コリアパス(Korea Passing)」だ。文在寅(ムン・ジェイン)候補はその言葉が「分からない」と述べた。コリアパスは韓国語と外国語の造語で作られた言葉だ。適合した表現なのかどうかは本質ではない。核心は「韓国いじめ現象」の深刻性だ。
疎外現象は権力の過渡期のためでない。大統領の不在のためでもない。その中には韓国に対する軽蔑や揶揄がひそめられている。北朝鮮核実験の都度に韓国は中国にしがみついてきた。北朝鮮政権に圧力をかけてほしいと頼む。そして韓米同盟に依存する。その繰り返しはもの乞い外交のイメージを作った。北朝鮮の核実験に韓国の運命がかかっている。韓国社会は大体のんきだ。観戦評だけになじでいる。国民的団結は脆弱になった。THAAD装備の配備で混乱は大きくなった。中国はそのような韓国を見下げている。米国、日本も同じだ。