【中央時評】経済協力大当たりと平和経済のファクトチェック=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.14 09:44
経済協力が「一気に」大当たりになりえないこともファクトだ。経済的利益は経済協力の段階を通過して統合で創出される。したがって便益の実現には相当な時間がかかる。北核など政治・安保リスクが消えて市場経済化が進展した状態で経済統合されてこそ、はじめて「大当たり」になるという言葉だ。すべての経済協力が何でもいいというわけではない。良い経済協力は経済統合の動力を確保する経済協力、すなわち北朝鮮の改革・開放を促進して住民の人的資本を向上させることができる事業だ。このような目的志向的な経済協力でない限り、「経済協力から統合へ、統合から統一へ」進む望ましい統一の段階を踏むことはできない。
文在寅大統領は平和経済を日本追撃の核心だと判断している。真の平和ならその経済的効果は大きいこともある。しかし、北朝鮮が核と大陸間弾道ミサイル試験をただ停止している今のような状況では誰も平和の到来を信じないだろう。砂地では花が咲けないように、信頼されない平和では経済が育たない。