国宝・宝物の「公認複製品」の方針めぐり議論=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.29 13:07
制度の実効性に対する疑問も出てくる。国立中央博物館のミン・ビョンチャン研究企画部長は、「多くの国外展示が交換形式で行われており、われわれが複製品を貸与すれば相手の博物館も本物は出さないだろう。世界的な芸術品の韓国での展示が事実上不可能になりかねない」と指摘した。
一部では海外の有数の博物館も海外展示に複製品を貸与していると主張する。その例として1974年に東京で「モナリザ」が展示された当時、ルーブル美術館でもこの絵が展示中だったという例を挙げる。しかし東京国立博物館関係者は、「当時の展示には“本物の”モナリザを見るために150万人以上の観覧客が集まった。もし日本に偽物が来たとすれば外交問題になっただろう」と話した。