北朝鮮で見る価値ある公演の一つに選ばれるのがタップダンスだ。 美しい女性たちがスカート姿で登場し、魅惑的な表情を浮かべながら全員そろって踊る。

タップダンスは北朝鮮で「タップチュム（チュム＝踊り）」と呼ばれる。 北朝鮮の代表的な公演芸術団体、朝鮮人民軍協奏団の舞踊家は主要行事でタップダンスを踊る。

中国動画サイトには、北京の有名北朝鮮食堂でタップダンス公演をする北朝鮮女性の映像が掲載されている。

「朝鮮美女の舞踏」と題して掲載されたこの映像は「北京海棠花食堂」で撮影されたという説明が付いている。 海棠花食堂は平壌（ピョンヤン）冷麺や海産物料理など北朝鮮の高級料理を出す店として有名だ。

映像を見ると、スカートをはいて髪を一つに結んだ若い女性が舞台で鮮やかにタップダンスをしている。 音楽に合わせて踊る姿は専門舞踊家に劣らない。 タップダンスに対する金正日（キム・ジョンイル）の愛情には定評がある。

北朝鮮は昨年、イタリアから高級タップダンスシューズと映画館で使われる映写機などぜいたく品を輸入しようとしたが、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議案違反としてイタリア税関で摘発されたりもした。

金正日のための「喜び組」メンバーは時々、半裸姿でタップダンス公演をすることも知られている。 半裸姿の「喜び組」がタップダンスを踊る場面を日本のテレビが数年前に放送している。