プロ野球選手が勝負操作と賭博容疑で捜査を受けている。特に勝負操作方法が過去より多様化して大胆になったことが明らかになり、衝撃を与えている。最も公正でクリーンであるべきスポーツ競技がこれほどまでに黒い金に汚されたというから情けない話だ。

昨日、昌原（チャンウォン）地検特捜部は金銭を受け取って勝負操作を行った容疑（国民体育振興法違反）でプロ野球団ＮＣダイノスの李太陽（イ・テヤン）投手を不拘束起訴した。検察は同じ容疑で調査を受けた現在の国軍体育部隊（尚武）所属ムン・ウラム選手を軍検察に引き渡した。検察によると李太陽投手は昨年「１度失点」「１回フォアボール」「４回オーバー」等ブローカーの注文により八百長に加担して２０００万ウォン（約１８６万円）を受けたということだ。八百長が成功した昨年５月の試合でＮＣの８連勝が中断されたというのが検察の説明だ。ムン・ウラム選手は先に八百長を提案して李太陽投手とブローカーを引き込んだと検察は話した。

また、ソウル警察庁広域捜査隊が海外遠征賭博など常習賭博容疑でサムスンライオンズの安志晩（アン・ジマン）投手を起訴意見で検察に送検するなど選手賭博事件が相次いでいる。

より一層深刻な問題は今回の八百長の場合、２０１２年の事件より操作方法が多様化し、選手の提案で行われ、授受金額も大きくなったという事実だ。当時ＫＢＯは▼常時モニタリング体制構築▼申告者の褒賞および処罰減免制導入などの方案を施行するといった。だが、今回の事件でＫＢＯ対策の実効性がないことが明らかになった。ＫＢＯは昨日「最近、法の違反と一連の品位を損う行為で国民の皆様に心配をかけたことについて心よりこうべを垂れて謝罪申し上げる」と話した。また「司法的な結果により失格処理など一罰百戒の厳正な制裁を加えるようにする」と決意を見せた。

プロ野球はファンの愛と声援で国民スポーツに成長してきた。グラウンドが継続的に違法に汚染されるならばファンに敬遠されるほかはない。検察はスポーツ精神をもてあそぶことが再び起きないように徹底的に捜査すべきだ。ＫＢＯと球団は該当選手を野球界から退出させるなど強力な懲戒とともに骨を削る自浄への努力をしなければならない。