米ニューヨーク南部地区の連邦地検は14日(現地時間)、在米韓国人事業家、朴東宣(パック・ドンソン、70)容疑者を告発したことを明らかにした。旧フセイン政権から巨額のリベートを得ていたなどの疑い。
同地検によると、朴容疑者は数年前に、フセイン政権から少なくとも200万ドル(約2億円)を授受し、国連が主導するイラクの人道支援事業「石油と食料の交換プログラム」と関連、国連高官とイラク高官に働きかけを行なった。
こうした事実は、一緒にロビー活動をした「CW-1」という人が、検察にロビー内容を公開し、捕捉された。「石油と食料の交換プログラム」は、クウェートを侵攻して以降、経済制裁の措置が発動されていたイラクに対し、国連が1996~03年、食料・医薬品の購入用としてのみ、石油を輸出できるよう統制した制度。