韓経:韓国・カナダ通貨スワップ締結…「第2通貨危機」発生リスク大きく減少
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.17 10:58
韓国が過去の通貨危機のように流動性危機に直面した場合、カナダドルを無制限に借りることができる通貨スワップ契約をカナダと締結した。カナダドルはユーロ、日本円、英ポンドなどと共に準基軸通貨扱いを受ける。通貨スワップの締結は韓国の対外信用度にプラスの影響を及ぼし、ウォン高要因として作用した。ウォン・米ドル為替レートは16日の取引中、一時1ドル=1100ウォンを割った。カナダとの通貨スワップ締結が為替の安全弁になるという期待とともに、ウォン高を加速する要因として作用するという見方が強まっている。
韓国銀行(韓銀)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は15日(現地時間)、オタワのカナダ中央銀行本部でステファン・ポロッツ総裁と通貨スワップ契約書に署名した。通貨スワップとは、外貨が不足した場合にあらかじめ定めた為替レートで自国通貨を相手国の通貨と交換する取引。一種の「外貨安全弁」であり、家計で言えば「マイナス通帳」と似ている。
今回の契約は満期と限度を定めない破格的な条件で締結された。危機発生時に韓国が望む規模で望む期間にカナダドルを借りて使うことができる。李総裁は「通貨スワップ対象が事実上の基軸通貨という点で、2008年の金融危機当時に米国と通貨スワップを締結して以来最も大きな意味がある」と述べた。