<チャイナインサイト>トランプが触発した米中「カネの戦争」…桜咲く4月にさく烈(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.08 16:47
10年前の2007年、米国の経常収支赤字はピークを迎えていた。一方、中国の経常収支黒字は最大を記録した。当時、米国と中国の間違った出会いはチャイメリカ(Chimerica)と呼ばれ、ギリシャ神話に出てくる遺伝子の違う二つの生命体の合成物であるキメラ(Chimera)になるかもしれないという不吉な言葉を生んだ。そのキメラがドナルド・トランプ米大統領の登場によって10年の眠りから覚めようとしているのだろうか。米中間の「銭の戦争」のにおいが日増しに強まっているからだ。
トランプの前任バラク・オバマ前大統領の対中国封鎖政策は2段階に分けて説明することができる。その第1は「アジア回帰(Pivot to Asia)」または「リバランス(rebalancing)」政策だ。これは21世紀の運命を分ける重大な決定がアジアで行われるとし、その決定の現場に必ず米国がいるべきだという判断に基づいたものだ。