<浦項地震>40余回の余震に眠れない住民800人、氷点下近い環境で一夜過ごす
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.17 10:56
16日午前6時、慶尚北道浦項市北区興海邑(キョンサンブクド・ポハンシ・プック・フンヘウプ)の興海室内体育館。にわかに罹災者になってしまった人々が朝食を食べようと体育館前に長い列を作った。外の気温は2.7度。寒さのためぶ厚い毛布で全身を何重にも覆ったこれらの人々は互いの体温に頼った。ある子どもが純真な表情で「お母さん、もう家に帰れないの」と言った。前日に発生したマグニチュード(M)5.4の地震で800人余りの市民がこの体育館で一夜を過ごした。夜はとても長く感じられた。夜が明けるまで赤ん坊の泣き声や人々のため息の声だけが体育館を埋めた。
幼い2人の娘と一緒にやってきたパク・ソンヒさん(47)は「避難所が一番安全だろうと考えて来たが、余震がずっと感じられて今も怖い」と話した。キムさん(77)は「大型車の音を聞いただけでも心臓が破裂するかと思うほどだが、どうしたらよいのか」と訴えた。夜に余震が発生すると、一部住民は悲鳴をあげて飛び起きた。15日午後から16日午前まで40回余りの余震が発生した。
慣れない環境でなかなか眠りにつけない赤ちゃんが泣き止まずにいると、母親はどうしていいか分からない様子だった。年配の人は「大丈夫」と言って、慌てている母親の背中を優しく叩いた。高3の受験生は避難所で勉強し、結局この日早く家に帰った。そのように市民は互いに慰め合いながら夜を明かした。