ＧＥはこの頃どんどん韓国に近づいてきている。韓国企業が世界的競争力を備え、一緒にする仕事が増えたためだ。５月にＧＥは造船海洋分野の本部を釜山（プサン）に設立した。イメルト会長は「韓国企業の中では、ライバルでありパートナーであるサムスンのリーダーシップに関心がある」と話した。彼は「サムスンは巨大組織なのに迅速な決断と推進力、世界のどこにでも出て行って勝つという勝負欲があり、常に注目している」として「上司が話せば部下職員が無条件に従う文化も独特だ」と話した。

講演が終わるとすぐに質問が多く出された。同じ悩みを持っている韓国の企業家は、解決の糸口をくれた彼に「あなたはどこで経営ノウハウとアイデアを得るのか」という質問を投げかけた。これに対してイメルト会長は「リーダーは持続的に自分を刺激するメンターやアドバイザーをそばに置くことが重要だ」として「過去１０年間、３カ月に１回ずつニューヨーク近郊でＩＢＭ、アメリカンエクスプレス、ジョンソン・アンド・ジョンソン、ペプシの最高経営責任者と会って互いに質問して対話する場でインスピレーションを得てきた」と話した。

◆Ｆ－１５ＳＥ機のエンジン供給…朴大統領に会って

一方、朴槿恵（パク・クネ）大統領はこの日、青瓦台（チョンワデ、大統領府）でイメルト会長に会った。朴大統領は「韓国のインフラとＧＥの技術が結合して第３国に進出する方案を模索すれば互いに『ウィン・ウィン』できる機会になるだろう」と話した。イメルト会長は「航空産業、ヘルスケア、産業インターネット、先端産業分野などで協力を摸索できるだろう」と話した。ＧＥは次世代戦闘機の候補機種ボーイングのＦ－１５ＳＥのエンジンを作っている。彼はまた「インターネット革新センターを韓国に設立して長期的に協力する方案を検討する」とも約束した。

◆ジェフリー・イメルト（Ｊｅｆｆｒｅｙ　Ｉｍｍｅｌｔ、５７）…ＧＥ会長兼最高経営責任者。米ダートマス大学で応用数学を専攻し、ハーバード大学で経営学修士課程を経て１９８２年にＧＥプラスチックに入社した。１９８９年にＧＥ家電副社長に就任し、１９９７年に医療機器企業であるＧＥメディコルシステムスの社長に就任し１年で３０億ドルだった売り上げを２倍に上げて注目された。２００１年にＧＥ会長に就任し１２年間会社を率いている。


韓国と同じ悩みを持つＧＥ会長「有能な人より、知識の渇望大きい人選ぶ」（１）