【コラム】「インスタント憤怒」の時代=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2012.10.02 13:17
18日午前8時ごろ、中央日報北京特派員の携帯電話にメッセージが一つ入った。「理性的で秩序正しい愛国心を発揮してください」。
北京公安当局が市民に送ったものだった。この日は満州事変が起きた日だ。81年前、日本関東軍が南満州鉄道の柳条湖区間を爆破した後、中国に責任を転嫁し、全面戦争を触発した日だった。予想通り、市民の怒りはピークに達し、100以上の都市で戦後最大の反日デモが行われた。
しかし何か違った。デモの規模が増えただけで、車を燃やし、窓ガラスを割った前日までの過激な様相は見られなかった。メッセージ通り、北京市民の愛国心が“理性的で秩序正しく”発揮されたのだ。