【コラム】韓流の真の危機(1)

【コラム】韓流の真の危機(1)

2017年04月27日10時55分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  最近の若者世代にはあまり馴染みのない話だろうが、韓国映画を見に行くのは「物好き」程度に扱われた時期があった。音楽も同じだ。大学生や識者層はポップを聞き、演歌のような歌謡は市場通りの音楽程度に蔑まれたりもした。どれほど大昔の話をしているのかとお思いだろうが、1980年代だけでもそんな雰囲気だった。私が大学に通っていた当時、劇場で見た韓国映画は指で数える程度だ。韓国映画はいつも外国映画の後回し、外国映画よりも下だった。88年ハリウッド配給会社UIPが『危険な情事』で国内直配を始めるや、韓国映画が皆死んでしまうと考えた忠武路(チュンムロ)映画関係者が劇場に蛇を放ってこれに抵抗したのはこのためだ。

  もちろん、その後かなりの歳月が流れ、いつのまにか韓国の観客は劇場で圧倒的に韓国映画を好む時代になった。年に1000万人の観客を集める韓国映画が1~2本作られる。市場規模だけが大きくなったのではない。海外映画祭での成果などに代表される質的成長もまた輝かしい。来月開かれるカンヌ国際映画祭には米国ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を手掛けた世界的な動画ストリーミング企業Netflix(ネットフリックス)が投資・製作するポン・ジュノ監督の『Okja』が、ホン・サンス監督&女優キム・ミニ・カップルの『その後(The Day After)』とともにコンペ部門に招待された。ホン監督は『Claire’s Camera』で非コンペ部門にも進出した。また、パク・チャヌク監督はコンペ部門の審査委員だ。すべて韓国映画のブランドパワーなしでは不可能だった。

  個人的には、このように韓国映画が飛躍的に成長する過程で、文化部記者として仕事ができたことは幸運だったと思う。パク・チャヌク、ポン・ジュノ、キム・ギドク、ホン・サンスら韓国映画の原形そのものを揺さぶる才能あふれる監督が次々と登場し、不可能に見えた観客数1000万人、1500万人の高地を越える時は共に歓声を上げたりもした。観客の立場でも「韓国映画が世界最高資本力のハリウッド映画に負けない」あるいは「惰性に慣れたハリウッド映画よりもマシ」という固い信頼で韓国映画を選ぶことがあった。

【コラム】韓流の真の危機(2)
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