朴槿恵（パク・クネ）大統領に対する対面聴取が９日に秘書室がある青瓦台（チョンワデ、大統領府）為民館で行われることが決まったと、ＳＢＳ（ソウル放送）が７日報じた。報道によると、対面聴取は特検補２人と所属検察官らがする予定だ。ただ、対面聴取の公開および結果の公表をするかどうかについてはまだ決まっていないという。

大統領に対する対面聴取が第３の場所でなく青瓦台内で行われるというのは、特別検察官が青瓦台の要求を最大限に受け入れた結果だ。特検としては時期と場所をめぐって争うよりも、捜査期限を考慮して対面聴取すること自体に意味があると見ていると、放送は伝えた。現職大統領に対する司法当局の対面聴取は憲政史上初めて。

特検は聴取を終えた後、必要があればまた青瓦台の家宅捜索を試みるとみられる。青瓦台の拒否で３日の家宅捜索が実現しなかったため、特検チームは９日の対面聴取後、もう一度資料の確保に動くことにした。「先に家宅捜索、後に対面聴取」が難しくなったため「後に家宅捜索」を選んだのだ。

特検チームの関係者は７日、「黄教安（ファン・ギョアン）大統領権限代行から家宅捜索協力公文書に対する正式返答がない状態」とし「すぐに青瓦台に行ってまた対峙するのは正しくないというのが内部の雰囲気」と伝えた。