ＭＥＲＳ確診患者が出た平沢（ピョンテク）聖母病院が地方区（平沢乙）であるセヌリ党のユ・ウイドン議員は「政府のＭＥＲＳ対応は落第点だ。（ＭＥＲＳ対応）マニュアルは現場では無用の物で、混乱だけを重ねた」として「１２９（保健福祉コールセンター）に数十回電話したがつながらなかった」と声を高めた。

先月２９日、平沢聖母病院に立ち寄って隔離措置の必要がない「能動監視対象者」に分類されたユ議員は「（福祉部判定の）２日後に保健所から私が『自宅隔離対象者』だという電話をもらった」として「私は自宅隔離対象者なのか、能動監視対象者なのか」と問い詰めた。彼は文長官に「鼻にワセリンを塗って家にタマネギを置くことがＭＥＲＳに役立つのか」とも尋ねた。文長官が「そうではない」と答えるとユ議員は「長官が沈黙している間に平沢では（そのようなうわさが広がって）ワセリンとタマネギを買いに人々が飛び回っていた」と憤りをぶちまけた。

野党議員は文長官の辞任を促したが、文長官は「ＭＥＲＳ事態が早期に安定できるよう最善を尽くす」として辞任の意志を明らかにしなかった。文長官は「初動対応で綿密に対応していたら、もっと早くＭＥＲＳを終息させていただろう。申し訳ない」としつつも、政府の対応が失敗したという指摘については「どんな政策でもマニュアルどおりにしたことは失敗とは言えない」と反論した。野党議員は朴大統領の訪米（１４～１９日）を延期すべきだという主張も出した。だが文長官は「今、ＭＥＲＳ拡散のピークに来ていると判断している。今日（８日）を基点に総力を尽くして鎮める」と述べた。

一部ではＭＥＲＳ対応を陣頭指揮すべき文長官を国会が呼んだことへの批判の声も出てきた。パク・ヒョンウク檀国（タングク）大学医大教授は「書面やさまざまな経路で意見の提出が可能だが、現場が緊急な状況で主務長官が出てくるようにすることが（ＭＥＲＳ事態に）役立つかもしれない」と話した。


朴大統領、最初の確診から６日後に長官から対面報告（１）