◇無名の野球選手がスパイに＝米国のＥＳＰＮやボストングローブによると、モー・バーグは１９０２年、ロシアのユダヤ系の親から生まれた。

７歳で野球を始め、プリンストン大学に進学しても野球を続けた。 しかしモー・バーグは野球の実力よりも頭脳で注目を受けた。 モー・バーグはドイツ語、フランス語、ラテン語など１０カ国語を話した。 大学時代は野球に劣らないほど学業にも力を注いだ。

モー・バーグは大学を卒業した後、１９２６年から３９年までホワイトソックス、クリーブランド・インディアンズ、レッドソックスなどで遊撃手や捕手として活躍した。 実力はそれほど優れているわけではなかった。 けがに苦しみ、ベンチで過ごすことが多かった。 それでも１９２８年のメジャー開幕戦では、捕手として堂々と名を連ねた。 今でもメジャーリーグホームページ（mlb.com）で、１９２８年の開幕戦にモー・バーグが捕手として出場したことを確認できる。

３０年代、モー・バーグは日本の大学生に野球を教えるために日本に渡った。 当時、モー・バーグは日本の魅力にはまり、あちこちを回りながら写真を撮った。

この写真が彼の運命を変えた。１９４１年１２月７日、日本軍の真珠湾侵攻で米国が第２次世界大戦に参戦する。 モー・バーグはこの時、米大統領も驚くほどの情報を提供した。 当時、米国は日本に関する情報がほとんどなかった。 ヒットラーの欧州占領にばかり目を向けていたのだ。


野球選手からスパイへ…彼の撮った写真で日本は降伏した（１）

野球選手からスパイへ…彼の撮った写真で日本は降伏した（３）