「色鎖国主義」…違う人種を色眼鏡で見る韓国社会の反省

「色鎖国主義」…違う人種を色眼鏡で見る韓国社会の反省

2006年02月09日10時41分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「牛乳をたくさん飲めば肌が白くなると思って牛乳をたくさん飲んだこともあります」--。

  ハインス・ウォードのスーパーボウル最優秀選手(MVP)獲得に、歌手朴一埈(パク・イルジュン、52)さんは特別な感慨を抱く。

  彼は特に血筋の純粋性を強調する韓国の風土で苦しい成長期を過ごした。皮膚の色の違いで常にいじめの対象だった。パクさんは在韓米軍の父と韓国人の母の間に生まれたという点で、ウォードと似ている。彼は「ウォードが競技場で走る場面を見ると胸がうずいた」とし「『ウォードシンドローム』をきっかけに人種に対する社会的視覚が変わればと思う」と話す。

  彼は1977年、歌手デビューしたときは放送局関係者から「顔におしろいを濃く塗らなければ出演が難しいだろう」と何度も言われ、挫折しそうになった。また「純粋」な韓国人である夫人と結婚するとき、しゅうとからは強く反対された。パクさんは1男1女の子供に「他人と違うことは罪ではないから、恥ずかしがる必要はない」と教える。

  パクさんは1950年代以降、在韓米軍から始まった国際結婚による子供の第1世代の典型だ。

  最近は第1世代は減少しても東南アジア人との国際結婚を通じて生まれた第2世代たちが大挙増えている。国際結婚件数も2004年3万5千件を超えた。韓国人と東南アジア系外国人の間に生まれた人を称えるコシアン(Kosian=Korean+Asian)という用語も誕生した。

  最近はダニエル・ヘニー、デニス・オーら芸能人たちが人気を集め、人種に対する認識も少しずつ変わってきている。しかしまだ韓国社会が人種の差別と蔑視という過去の枠に閉じこめられているというのが専門家たちの指摘だ。

  中央大学シン・クァンヨン教授は「人種の違う人は韓国社会の少数者という点で弱者に対して気配りする文化が定着していかなければならない。血統を重視する排他的民族主義が弱者保護という開かれた民族主義に発展するとき、本当の意味の先進国になることができる」と話している。

  ウォードシンドロームに触発された人種に対する関心がその場だけで終わってはいけないとも指摘される。人種の違う親から生まれた子の差別撤廃運動をする「ハイファミリー」のヨ・ハング事務総長は「純粋血統主義は国際化時代にふさわしくない閉鎖された社会を作る。ウォードシンドロームが人種の違う者とその間に生まれた子供の人権問題として社会的弱者に対する関心につながっていかなければならない」と話している。
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