【コラム】トランプ大統領は韓国を捨てて北朝鮮と同盟を結ぶのか(2)

【コラム】トランプ大統領は韓国を捨てて北朝鮮と同盟を結ぶのか(2)

2019年09月12日13時05分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ◆米国、やるべきこともせず韓国批判

  グリーン氏の分析にも日本寄りの部分が見える。トランプ大統領と参謀は中立的な態度で韓日問題を傍観したのではなく「日本が勝て」という心情で事態を眺めた。文在寅(ムン・ジェイン)政権に対する不信感が込められた態度だ。GSOMIAが破棄されると、ホワイトハウス・国務省・国防総省は一斉に韓国に対する失望を表した。自らやるべきことをしない米国が、韓国のGSOMIA破棄で北東アジアの韓日米安保連携体制が揺らぐと韓国を批判する。日本の責任論は一言もない。

  韓国政府がハリス駐韓米国大使を呼んで韓国批判の自制を要求し、米軍基地26カ所早期返還の積極的推進を発表する強硬姿勢を見せると、ようやく自制の動きを見せた。このように「ノー」と言うべき時はタイミングを逃さず明確に話さなければいけない。

  6月に訪朝した習近平主席は「中朝の友情は千万金とも代えられない」と述べた。習主席は「北朝鮮の合理的な安全と発展に対する問題の解決を助ける」とも語った。習主席は北朝鮮を確実に引き込んだ。

  トランプ大統領も金正恩(キム・ジョンウン)委員長を激励するのに注力している。金正恩委員長が短距離弾道ミサイルを相次いで発射しても「特別なものではない」「問題ない」「安保理規制違反ではない」と言って済ませようとする。6月に金正恩委員長の親書を受けると「立派な内容が書かれている」とし「満足している」と語った。韓米合同軍事演習は商売人のトランプ大統領には浪費にすぎない。それで演習進行中に演習が気に入らないという発言をした。韓国が米国の同盟なのか北朝鮮が米国の同盟なのか紛らわしいほどだ。両手に大きなモチを握った金正恩委員長の眼中に文在寅大統領はない。

  北朝鮮はこのように世界を両分する勢力からラブコールを受けている。一方、韓国は米国・北朝鮮・日本の信頼を失い、北東アジアで孤立している。鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長、金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は韓国の外交をどん底に落とし、南北関係を出口の見えないトンネルに導いた責任を痛感しなければいけない。それぞれ口を開くたびに米国のカウンターパートと常に緊密に協議していると述べてきた。これが嘘であることが分かった。韓米関係の概念と実践戦略の再確立が急がれる。

  ◆GSOMIAは米国の必要で解決

  閻学通氏が2013年に韓中同盟を提案した当時、その提案は一人の学者の妄想家的(visionary)私見としてそれほど注目されなかった。しかし10年も経っていない中、長期的な視点で韓国と中国、北朝鮮と米国の交差両端外交は珍しい談論ではなくなった。トランプ大統領にとって同盟国は米軍駐留費用の恐喝対象、高価な先端武器の輸出市場でしかない。これでは同盟は安定しない。

  もちろんトランプ大統領以降の米国政府が北朝鮮に今のような寛大な政策を継承するという保証はない。むしろその可能性は低い。韓米関係と韓日関係もいつまでも今のようではない。角逐する米国と中国の間で韓国の外交は確固たる立場がなければいけない。GSOMIAは米国のインド太平洋戦略の必要から遠からず解決されるだろう。我々は急ぐ必要がない。米国が安倍首相の腕を捻るのを楽しみながら見守ればよい。

  北東アジアの歴史はいま大きくねじれている。いま中国は韓国を引き込み、米国は韓国を押し出して北朝鮮を抱え込もうとする奇異な現象が演出されている。韓中、米朝両端外交が童話でない日に備える長期ビジョンが必要な時だ。遅くなったが、大統領から外交・安保官僚にいたるまで、韓国が置かれた状況を歴史的コンテクストの中で眺望して把握する目を育てなければいけない。コンテクストを抜け出した理解は政策の決定と執行に有用なガイドラインにはならない。

  金永熙(キム・ヨンヒ)/中央日報名誉論説委員

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