<韓国経済を襲った3つの悪材料>2.ギリシャ事態で揺れる金融市場
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.01 14:14
「途方もないワイルドカード(Huge Wild card)」。米ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアム・ダドレー総裁がギリシャの債務不履行(デフォルト)とユーロ圏離脱(グレグジット)について述べた言葉だ。先月28日付のフィナンシャルタイムズ(FT)のインタビューでだ。なぜダドレー総裁がギリシャのデフォルトとグレグジットを途方もないワイルドカードと見たのだろうか。トムソンロイターは30日、専門家の言葉を引用し、「現在のギリシャ事態は2010年と比べて特別なものではない」とし「しかしギリシャの債務不履行やグレグジットが隠れた伝達経路をたどって衝撃が増幅される可能性が高い」と述べた。
まずグローバル資金市場の状況が尋常でない。ブルームバーグ通信は「(今回のギリシャ事態の前)グローバル債券市場バブルが調整局面に入った」と伝えた。全般的に債券の価値が急速に落ちたということだ。こうした状況で浮上したギリシャ危機は、韓国など新興市場へ向かう資金をストップさせる。すでに兆候は表れている。米国・ドイツ・日本の国債など安全資産と呼ばれる債券の価値が上がった。一方、新興市場の国債と社債の価値は落ちた。韓国10年物国債も30日、小幅ではあるが下落した。ブルームバーグは「ギリシャ事態が世界年間総生産(77兆ドル)に匹敵する債券市場(76兆ドル)の危機感を最大化している」とし「この巨大な資金が突然の動きを見せる瞬間、体力が弱い国が危機を迎える恐れがあるというのが専門家の見方」と伝えた。