北朝鮮の金聖恵、対南融和策のメッセンジャー?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.10 11:38
しかしそれ以上の個人情報は語らなかった。ただ、彼女が当時、一緒に訪朝した国家情報院局長の名前まで出しながら「夜通し酒を飲んできつい」と話した点からみて、情報機関の国家安全保衛部所属という観測が出ていた。しかし今回は労働党統一戦線部傘下の「祖平統部長」という肩書で出てきた。
南北接触の経験を持つ韓国側の人たちは金聖恵について、「いつも自信満々で、南側の人によく対応し、要人という印象を与えた人物」(元統一部局長)と記憶している。金英秀教授は「2002年の秋夕(チュソク、中秋)に訪朝した当時、金聖恵が案内員として出てきた」とし「つやがないほかの対南要員とは違い、柔らかく落ち着いた言動が普通の人ではないという印象を与えた」と話した。会談本部長を務めたある当局者は「南北会談場には珍しい原色系列やピンクトーンの服装、洗練されたヘアスタイルなどで目を引いた」と伝えた。別の関係者も「05年6月のソウル閣僚級会談当時は、午前の会議と昼食会、夕食会にすべて違う服を着て現れた」と話した。