韓経:【社説】「韓国の金融官僚を3分の1に減らせば金融産業はよく回るようになる」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.16 08:31
再任を断念して退任を決めた黄永基(ファン・ヨンギ)金融投資協会長が韓国経済新聞のインタビューで「金融官僚を今の3分の1に大幅に減らしてみてはどうか」と苦言を呈した。黄会長は「そうすれば金融産業が今よりもよく回るようになるだろう」と述べた。「1997年の通貨危機以降、金融産業は強硬一辺倒の規制のせいで足踏み状態を免れなくなっている」とし「このままいけば20年後も知れたこと」というのが黄会長の診断だ。
黄会長が現場で目にした官僚支配の金融弊害は「悪魔はディテールに隠れている」という言葉を証明するように深刻な水準だ。「法と規定の微細なずれを利用して事業を無にした事例が数多くある」と吐露した。黄会長は「このような風土の中で金融のサムスン電子は出てくるだろうか」と語気を強めた。だが、金融官僚はその逆だ。金融のサムスン電子がなぜ必要なのかというようにだ。
「官僚を減らさなければならない」という声が金融から切迫して聞こえてくる理由は、恥ずかしい国際地位からも見出すことができる。世界トップ100の銀行のうち、韓国トップ5の銀行グループは下位圏水準にとどまっている。国家競争力評価でも、韓国の金融は労働と共に慢性的な脆弱部門に挙げられている。2017年世界経済フォーラム(WEF)において、韓国の金融市場成熟度は137カ国中74位で、労働市場効率性(73位)と共に国家競争力を大きく引き下げている主犯だった。