イートレード証券リサーチ本部のチョン・ハヌル研究員は、「中国のカード市場はユニオンペイが９９％近く独占している市場で、マスターやビザのような外資系カード会社もやはり開放に合わせ手数料引き下げのような大幅な優遇策を掲げて市場攻略に出る見通し」としながらも、「韓国のカード会社が中国に直接進出してシェアを確保するのには現実的に限界がある」と話した。パク研究員も「今後ユニオンペイに比べはるかに多くの海外ネットワーク加盟店と現金自動預払機（ＡＴＭ）を持つビザとマスターの中国進出が激しくなるだろう」とした。

韓国のカード業界が中国のカード市場を突破する方法は何か。パク研究員は、「中国の決済市場の高い参入障壁を考慮すると、韓国のカード業界は業務提携を通じて市場進出に必要な費用を共同で負担することも対応策にできる」と強調した。パク研究員は「ビザも過去の２万１０００個の金融機関の協同組合から２００８年の企業公開（ＩＰＯ）を通じ１８０億ドル規模に成長した。韓国のカードと金融機関も決済システム構築に必要な費用を共同で負担して加盟店管理と取り次ぎ会社を設立する方式で道を探さなければならない」と話した。

このためには韓国政府の積極的な支援も必要だ。現在韓国と中国のＡＴＭ網を連係する案も政府内部で検討中だ。韓国銀行関係者は、「両国のＡＴＭ網を連係すれば韓国人が韓国カードを持って中国に行き、中国のＡＴＭ機器で人民元を直接引き出し、反対に中国人が韓国のＡＴＭ機器でウォンを引き出して使えることになる」としつつも、「まだ構想段階」と説明した。


邋大カード市場開放した中国…ただ眺めるだけの韓国（１）