【世界の中の韓国】スコットランドの住民投票の教訓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.25 13:18
全世界の耳目を集中させたスコットランドの住民投票が結局、湯飲み茶碗の中の台風でおさまった。超薄氷だという予想とは違い、55.3%の反対、44.7%の賛成で比較的大きな票差で独立反対側が勝った。英国政府はもちろん欧州連合(EU)も大きな安堵の息をもらすことになった。あるEU高位幹部の話のように、スコットランドが独立すれば、まるで旧ソ連崩壊のような大変な津波に追い立てられたかもしれなかったためだ。
今回の投票の最大の勝利者はスコットランドであり、敗北者はイングランドだ。スコットランドはたとえ独立の夢は失敗に終わっても、英国政府から租税徴収権や予算編成権という大型の戦利品を獲得した。また分離独立に賛成した44.7%はいつでも大きな声を出せる潜在的な抵抗力を誇示したからだ。一方イングランドは王国の分裂は防いだが、序盤の安易な対処や終盤の「注ぎ込み式特典の付与」に対する責任、そして英国全体に自治権を拡大する問題などが深刻な争点として浮び上がった。