韓国国会が２２日午前９時３０分に本会議を開き、１１兆ウォン（約１兆１０００億円）規模の補正予算案を処理する。当初の政府案から２０００億ウォン削減された。

与野４党の院内代表は２１日午後１１時、丁世均（チョン・セギュン）国会議長の主宰で会合し、このように合意した。文在寅（ムン・ジェイン）政権が補正予算案を国会に提出してから４５日目だ。１１兆ウォンの補正予算は共に民主党・国民の党・正しい政党の与野３党が合意した案。自由韓国党の金度邑（キム・ドウプ）予算決算委幹事は「韓国党は国民に数百兆ウォンの税金爆弾を浴びせる公務員増員には反対するが、補正予算案の処理には同意することにした」と述べた。

与野党の争点だった公務員増員予算８０億ウォンは全額削減された。その代わり昨年末に処理した今年の予算の目的予備費５００億ウォンから採用予算を充当することにした。

採用規模も１万２０００人のうち中央職の場合４５００人から２５７５人に縮小した。▼警察地区隊巡察員１１０４人▼軍副士官６５２人▼仁川（インチョン）空港第２段階開港人材５３７人▼冬期の鳥インフルエンザ管理・予防８２人－－など。

また国債償還に７０００億ウォンを新たに配分した。創業跳躍パッケージ事業と民間創業発掘事業から１２０億ウォンを削減し、粒子状物質測定機の購入に配分された９０億ウォンは小学校の空気清浄器購入費に転換した。

与野３党は終盤まで議決定足数（２９９人のうち１５０人以上）を満たそうと努力した。安倍晋三首相に会うために２０日に２泊３日の日程で出国した民主党所属の韓日議員連盟議員５人も急きょ帰国し、ソウル汝矣島（ヨイド）の国会に駆けつけた。