【中央時評】21世紀のアジアの時代と韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.10 10:51
アジア経済が浮上するためには各国の経済発展とともにアジア全体の経済協力が重要となる。アジア諸国は相互依存度が高いが、制度的に協力体系を備えていない。お互い同質感が弱く、経済力・軍事力の差が大きく、地域協力を制度的に強化するのが容易でない。各国間の領土・歴史紛争で対立が激しい。国家主権と域内の共同利益が衝突する場合、政治的にこれを解決する制度がまだ十分でない。
アジアの隣接国間では貿易費用が少なく経済統合の利益は大きい。経済統合は軍事的・政治的な摩擦を減らす効果があり、地域の平和に役に立つ。統合アジアは国際舞台で域内の利益を共同で追求するうえで有利だ。したがってアジア諸国が着実に経済協力と統合を推進すれば、世界舞台でアジアの地位を高めることができる。経済統合には相当な時間がかかる。欧州は1951年の欧州石炭鉄鋼共同体から始まり、93年に欧州連合へと着実に協力と統合を推進してきた。可視的な結果をもたらす協力から一つずつ努力しなければいけない。