軍部隊のあきれた予備軍訓練=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.25 15:59
14日午前9時、京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)のある軍部隊。青い軍服を着た予備軍が練兵場に次から次へと集まった。「先輩方!ゴムリングと戦闘帽を着用してください」。現役兵助教の叫びに予備軍は面倒くさそうに身なりを整えた。今年予備軍4年目の記者もこの日動員訓練に参加した。
入所式を終えて入った生活館には配分された席ごとに名札が置かれていた。予備軍3年目のキム・サンイル氏(27)は自分の名札を確認して戸惑った。名札に書かれた職務が運転兵だったからだ。京畿道楊坪(ヤンピョン)で2年間、報道宣伝兵として現役服務したキム氏は運転免許がない。キム氏は「これよりあきれることがありますか」と言って苦笑いした。だが彼は翌日実施された主特技教育で結局、軍用トラックを走らせた。訓練開始前にキム氏は訓練教官に「免許がないのに事故でも起こしたらどうするのか」と尋ねた。すると教官は「運転練習すると思って一度運転してみなさい」と答えた。キム氏が運転したトラックは、練兵場に描かれたS字コースを通過して道表示をしておいた三脚台を何度もなぎ倒した。助手席に現役運転兵が同乗した状態だったが、変速ギアが手動の軍用トラックをまともに運転するのに、助けてもらうのはもともと不可能だった。軍の規定上、軍用車量を運転するには1種普通以上の免許を保有して各軍輸送教育隊で資格免許を取得しなければならない。しかし予備軍訓練ではこのような原則が適用されなかった。キム氏は「今後、予備軍訓練を受ける時はこうしたことが再び発生しないように兵務庁に嘆願する」と話した。