【噴水台】“モフィア”復活するならば、韓国金融は今が危機だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.10 11:05
10年余り前、経済部のA長官は時々新聞記者と官僚を、遠まわしに共生動物のワニとワニチドリに例えた。「危険を押し切った共生」という点からだ。(誰がワニで誰がワニチドリか尋ねたが、ついに答えなかった) A長官はやり手であった。そのようなメディアをよく活用した。時々業界語でいう“アドバルーン”もよく上げた。例えば「これこれの政策をまもなく施行する」とさっと流す。いくつかのメディアが書き取る。市場の反応が良ければGO、でなければ「私がいつそう言ったのか」と言って手を引いた。そのせいで不本意に“誤報の量産記者”だと追い込まれた者もかなりになる。
彼はアドバルーン称賛論も繰り広げた。「いくら良い政策でも完ぺきなものはない。無駄な部分や細かい傷も混ざっているはずだ。それでは民心とは別々に進んでしまうことになる。新聞記事はそれを、こしてくれるふるいだ」。自身はいわゆる「メディアを通した事前検証」をしただけで、それが誤報になろうが特ダネになろうが関心外という話であった。彼が上げたアドバルーンの理由もさまざまだ。世論を変えたい時、敵を攻撃したい時、自分の味方をある地位に就かせたい時…。