【中央時評】漢字文明圏の歴史と未来=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.10 11:15
韓国は米国の軍政の下、自由民主主義と市場経済を採択した幸運をもとに健康に育った。特に外部志向的政策で経済を発展させたのはそれ自体が大きな成就であり、「従属理論」に引きずられて遅れを取った社会に正しい発展モデルを提供した。その事実が我々の自負心の基礎だ。一方、極めて抑圧的な共産党政権が北朝鮮を支配してきたのは同じ民族である我々にとっては非常に苦しい。朝鮮の伝統にあったいかなる病的な要素がこうした地獄を作ったのか、我々は省察しなければいけない。
妙なことに漢字文明の中心である中国だけが現代の歴史に対する寄与がない。1840年代に阿片戦争で欧州勢力と衝突した後、中国は変化した環境に十分に適応できず、結局は日本の侵略を受けた。日本の陸軍の大半が中国に縛られたという事実が見せるように太平洋戦争に対する中国の貢献は大きかったが、最終的に日本を敗北させたのは米国だ。
共産党が中国を掌握すると、中国の役割は否定的になった。命令経済の導入で国民は極度に抑圧され、数千万人が餓死した。韓国戦争(朝鮮戦争)では侵略国である北朝鮮を支援し、国際連合から「侵略者」と規定された。辺境の少数民族を抑圧し、周囲のほとんどすべての国々と国境紛争を起こした。