【コラム】米中貿易戦争の危機で韓国が生き残るには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.20 13:57
米中貿易戦争が長期化する兆しが表れている。米中が妥協するという市場の期待は外れた。昨年3月にトランプ大統領が中国を狙った関税爆弾カードを取り出した時、市場は「トランプショー」と言っていた。それから1年余り過ぎた今、爆弾はさらに大きくなり、戦線は拡大した。貿易で始まった戦線は投資に広がり、人材交流、科学技術、軍事・安全保障にまで拡大している。
貿易戦争がここまで来たのには中国の判断の誤りも関係している。中国は激しく攻めながら容易な妥協を望むトランプ大統領の後方にある米国の巨大な反中国情緒を読み取ることができなかった。中国との不公正貿易が米国を脅かしているという認識は、トランプ大統領だけの専有物でないことを中国は過小評価した。傾いた競技場、偏向的な審判、無用になった競技規則、これらすべてを一斉に変えようとする米国に対し「数字は交渉できるがシステムは妥協しない」という中国の態度は、交渉の達人を自負するトランプ大統領と米国を刺激した。
今でなければ中国を手懐ける機会はないという米国の決起と、米国の要求を中国発展モデルに対する挑戦であり体制の脅威と見なす中国の激しい対立の中で妥協点を見つけるのは容易でない。米中間の劇的な合意があっても、それは「休戦」にすぎない。