欧州、クリミア問題でガス輸入「脱ロシア」目指すも…今冬が心配(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.31 10:43
こうした欧州の総力戦にもかかわらず、乗り越えなければならない障害物が多い。輸入が容易で値段が安いロシア産ガスの誘惑を簡単に振り切ることができないためだ。2006年と2009年、ロシアのウクライナガス供給中断事態の時に欧州は寒い冬を送らなければならなかった経験がある。当時もガス調達元の多様化が議論されたが、明確な成果はなかった。ドイツ最大のエネルギー企業エーオン(E.ON)のヨハネス・タイセン社長は「欧州とロシアは40年以上エネルギー協力関係を構築してきた」としてロシア制裁に慎重でなければならないと話した。
天然ガス需要が継続して増えている点も「脱ロシア」を難しくさせる要因の1つだ。EUのガス需要は2011年の4920億立方メートルから2035年には5540億立方メートルに増加し、輸入量は1430億立方メートル増えた4500億立方メートルに達するという展望だ。