２６日、北朝鮮開城（ケソン）板門（パンムン）駅で開かれた「京義（キョンウィ）線・東海（トンヘ）線鉄道・道路連結および現代化着工式」をめぐり、自由韓国党を除いた与野党４党は「大陸鉄道の夢」が現実化するきっかけになったとして歓迎した。この日、着工式に参加しなかった韓国党は「北朝鮮の非核化に対する実質的進展がないまま行われる実体のない着工式」と批判した。

韓国党のキム・ビョンジュン非常対策委員長はこの日、国会で開かれた非常対策委員－重鎮議員連席会議で「いつ着工するか分からない、着工のない着工式をなぜ行うのか」として「少なくないお金を使って着工式を仮払いした格好だが、上場企業だったら株価操作の疑いでも抱かせること」と指摘した。キム委員長は「世論から支持を得てみたいとしか考えていないようだ。本来北朝鮮の非核化に対する実質的な進展なしに、われわれだけが武装解除している」と批判した。

羅卿ウォン（ナ・ギョンウォン）院内代表も「着工式と呼ばれる『着手式』に多くの政治家が行った」として「実体のない着工式」と不参加の理由を説明した。羅院内代表は「工事の範囲と推計はさておき、この事業がどの程度進行されるか予想もつかない、事業計画もない着工式で法的根拠もない」とし「一言で言うと、支持率のデッドクロスを過ぎた文在寅（ムン・ジェイン）大統領の世論操作用（行事）」と主張した。

一方、この日の着工式に出席する予定だった鄭東泳（チョン・ドンヨン）民主平和党代表は夫人の健康問題で列車に乗ることができなかった。韓国党の羅院内代表の不参加に関連して、趙明均（チョ・ミョンギュン）統一部長官は「３度電話をしたが会議があると…。それでメールも送り、訪ねて行くと約束時間も取ったが」と話した。行事序盤に洪永杓（ホン・ヨンピョ）民主党院内代表が「羅院内代表に連絡したか」と尋ねたが、答えなかった。

このような趙長官の言及に対して羅院内代表は「連絡を受けたことがない。趙長官が私に電話を３度したというが、私は趙長官の電話番号を知らないし、知らない番号は受けない。どのように連絡されたのか（分からない）」と話した。