韓国防空識別区域侵犯の軍用機、核搭載可能な「中国版B-52」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.11 09:46
H-6は1950年代に開発されたソ連のTu-16爆撃機を中国で免許生産した爆撃機。長距離ミサイルを開発するまで中国で唯一の核投射手段だった。自主国防ネットワークのシン・インギュン代表は「H-6の搭載武器のうち射程距離が1500キロ以上と推定されるCJ(長剣)-10巡航ミサイルは核弾頭を搭載することができる」と話した。H-6の最新型H-6Kの場合、空中給油を受ければ中国から4800キロ離れたグアムの米軍基地も打撃できる。
中国が冷戦時代の旧ソ連の戦略爆撃機武力示威戦略を真似たという分析も出ている。旧ソ連は戦略爆撃機を米国の同盟国の防空領域に進入させる武力示威を繰り返した。冷戦終息後はしばらく中断していたたが、2007年8月にロシアのプーチン大統領の指示で再開した。特に2008年2月9日の事件は有名だ。当時、ロシアのTu-95戦略爆撃機2機が北海道の北東側JADIZに進入した。核兵器を搭載できるこの爆撃機は東京から南に650キロほど離れた伊豆諸島付近に接近した。日本が領空と主張する空域だった。2機のロシア戦略爆撃機を追い出そうと日本はF-15J戦闘機22機と警戒管制機2機を動員した。2カ月後の同年4月の日露首脳会談でロシアと領土紛争中の北方領土の返還を要求しようとしていた日本側は委縮するしかなかった。