【コラム】日本が安保パートナーになるには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.11 11:53
力に依存する世の中で平和を維持する方法は勢力の均衡だ。中国の膨張は北東アジアの勢力の均衡を破る。平和が崩れるおそれがあるということだ。中国が覇権主義と膨張主義を選択すれば、韓国はこの地域の勢力均衡のために日本を選ぶしかない。これは私たちの選択ではなく、中国の態度にかかる問題だ。中国が地域の平和のために大国の責任を果たせば、韓国が日本と軍事的に手を握る理由はない。しかし昨年の中国の態度は私たちを失望させた。
現在の韓日中3カ国の国内総生産を合わせれば欧州連合(EU)に匹敵する。今後、世界成長の中心は北東アジアになるだろう。東京からソウルを経て北京へと自由に往来しながら、お互い繁栄するのが私たちの夢だ。力の政治よりも平和の協力を望む。北東アジアが対決構図に進むことは望まない。しかしこうした心が踏みにじられれば、私たちが選択できるものは制限される。韓国政府はこの点をもう少し堂々と外に向けて話す必要がある。国民に対してももう少し明確にしていかなければならない。国民の対日感情を懸念して、ごまかして済ませることではない。日本か、中国かをめぐり冷静に安保的選択をしなければならない時が近づいたという点を、国民に理解させる必要がある。