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非常に美しく、ほかのコンパニオンが一緒に務めるのをいやがるから、という理由で選抜大会から脱落するところだった北京中華女子大生の白晶さん。 |
北京五輪には中国の古代兵法が隠れている。兵法三十六計のうち三十一計である“美人計”だ。身長170センチ前後のすらりとした中国美女で構成されたコンパニオンたちがその主人公。単純に美しい外見だけで五輪の観衆を捕らえるのではない。優雅さと神秘、ここに現代的ファッション感覚まですべてを備え、五輪競技に劣らず中国を世界に知らせる伝道師の役目を果たしている。これらコンパニオンは約1000人。数百対1の競争率をくぐって選抜されたが、一様にモデル顔負けのスタイルとマスクだ。選抜時、外見の基準はナチュラルで、清楚であり、かつはつらつとした中国伝統の美人型ではなければならないということだった。会場に現れた彼女たちの魅力は明るいほほ笑みだ。2年間、軍事訓練に劣らない訓練を受けたが、そのはじめの一歩が微笑み作りだった。コンパニオン総合デザイナーである易茗さんは「ほほ笑みは第一印象で、その第一印象が五輪のすべてを決める第一の要因」と話す。