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【時視各角】隠れる所も休む所もない韓国大統領(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.22 09:16
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古い法諺に「法は公正なだけでなく公正に見せるべきだ」という言葉がある。禹柄宇は公正かどうか分からないが、公正に見えることに失敗した。民情首席は、公職紀綱の点検と高位公務員の人事検証主体の上で検察・国家情報院・国税庁・監査院・警察などすべての監査機関の鋭敏な刃を調節する統治の背骨のような職位だ。その職位について国民の疑いが広がるだけでも、背骨の曲がった人のように国規律はさまよってしまう。刑罰はあざ笑いの対象になり、罪の意識もなく大きな盗賊や小さな盗賊が大手を振るう。このように民情首席の危うさは大統領に苦労させる恐れがある。

事実、問題的状況に直面したのは禹柄宇ではなく朴槿恵大統領だ。朴大統領は今、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の核・ミサイルと戦っている。昨日もTHAAD配備の不可避性を訴えながら「私も今、無数の非難と抵抗を受けているが、大統領が揺らげば国が不安定になる」と話した。隠れる所も休む所も退場する所もない大統領の悲壮さと決起が感じられた。禹柄宇首席はほかの選手に交代すればそれだけのことだが、朴大統領はそうすることもできない。朴大統領は「国民のために」軍最高責任者の役割を果たすと言ったが「国民と共に」困難に打ち勝っていくつもりでなければならない。新しいプレーを始めなければならない。

 
セヌリ党は親朴派の覇権グループの消滅が差し迫っている。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)、尹相ヒョン(ユン・サンヒョン)、玄伎煥(ヒョン・ギファン)らが朴大統領を売って回りながら公認脅迫をする電話録音が彼らの政治的寿命を催促した。感情の波動は、理性の判断よりも致命的だ。親朴派の核心たちの権力私有化の現場中継は、彼らがどれほど乱暴で組織的であり不道徳なのかを国民に深く刻印させた。親朴派は緋文字と烙印を押された。恥かしい名前となった。党・政・青のあちこちに根をおろした親朴の覇権的要素と文化は退潮するだろう。公正性と道徳性と実力を備えた新しい陣容を準備しなければならない時だ。朴大統領は例えばTHAAD配備を積極的に主張してきた劉承ミン(ユ・スンミン)議員のような非朴派を幅広く使えば良いだろう。執権勢力の全面的な再構成が朴大統領が勝負をかけるべき所だ。

チョン・ヨンギ論説委員


【時視各角】隠れる所も休む所もない韓国大統領(1)

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