<岐路に立つ韓国>「生き残り」までも挑戦になった現実(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.05 13:38
年3%の経済成長を「高成長」と話す経済官僚が少なくない。かつては低成長とみなされた年3%の成長が今では「サプライズ実績」ということだ。韓国が低成長の泥沼に陥っている。輸出が真っ逆さまに落ちて、内需興しもはるかに遠い。成長の下落傾向を取り戻すほどの追求力も見られない。1人あたりの国民所得は2006年以降、2万ドル台から抜け出せずにいる。LG経済研究院は国民所得が昨年を高点に今年と来年にかけて2年連続で減ると展望した。韓国の国民所得は1997年の通貨危機と2008年のグローバル金融危機直後を除けば、減ったことがない。
◆20年の時差で日本を追いかける韓国
このままでは成長街道をひた走って墜落した日本・ギリシャ・イタリアの前てつを踏むのではないかという憂慮が出てくる。独歩的技術力を礎に世界経済を導いた日本は1990年代初めから20年以上、長期停滞を体験している。日本政府が金利をゼロ水準に下げて財政を緩和したが壊れた成長システムを復元できなかった。遅々として進まない構造改革と急速な高齢化で経済活力が落ちながら「失われた20年」を送った。