【コラム】朝米サイバー戦争と韓国の選択(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.26 11:16
しかしソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)に対するサイバーテロは、米国人の脳裏に“危険な不良国家”としての北朝鮮を刻印した。北朝鮮の核・ミサイルだけなら米国人にとっては遠い国の抽象的な大きい談論に映っていた。しかし米国政府が北朝鮮の仕業と規定したサイバー攻撃で米国屈指の映画会社が北朝鮮の威嚇に力なく屈服する姿は、北朝鮮の威嚇というものが対岸の火ではなく米国人の日常で体験するような具体的な威嚇であることを確認させた。
事件の原因提供者はSPEだ。仮想の独裁国家ではない現実の北朝鮮を風刺するとして、仮想人物ではなく実名で金正恩(キム・ジョンウン)に対する暗殺指令が下される内容が含まれた映画であれば、北朝鮮の人々にとっては最高尊厳に対する最悪の冒とくとなる。オバマ大統領が言う表現の自由は北朝鮮には通じない。米国人は北朝鮮の物理的な反応を理解できない。文化の衝突ということだ。