韓国船沈没事故から2カ月…船の安全措置は依然として不十分
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.16 09:48
今月11日午後7時5分、釜山(プサン)から済州(チェジュ)に向かうサギョンアイルランド号(5223トン、定員890人)の大型客室。釜山港を出た直後のこの時間、テレビに非常時のライフジャケット使用法についての案内が出てきた。だが誰も注目しなかった。声があまりにも小さくて聞こえなかったからだった。乗客の大部分が甲板に出て記念撮影をしたり、客室に横になったままひそひそと話を交わしたりしていた。
午後7時15分ごろ別の船内案内放送が聞こえた。「ライフジャケット着用法がテレビに出ているので視聴してください」。しかしその時はすでに着用法の紹介が終わった後だった。乗客のキム・ポクチャさん〔68、女性、済州道西帰浦市(ソギポシ)〕は記者に「着用法の放送をしているとは思わなかった」として「そんなに重要なことを音も聞こえないように流してどうするというのか」と反問した。乗客は再び20分後、乗務員が直接出てきて非常時の行動要領を説明する際にライフジャケット使用法などを習うことができた。