【時論】ハムレットか? ランボーか? オバマの訪韓にかかる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.23 14:15
オバマの外交は米国内の政界の左右両側から辛らつな批判を受けてきた。保守派は、オバマ大統領が「ポリアンナ」のように相手の善意を過信し、「ハムレット」のように決断性がなく、米国に対する国際的な信頼を落とし、弱い国として映らせたと酷評する。ウクライナ情勢に対する微温的な対応をその例に挙げる。これに対し、進歩側はオバマがアフガニスタンで無人機爆撃を敢行して民間人を殺傷するなど「ランボー」のような姿を見せていると批判する。その一方で、アルサドが化学武器でシリア国民を殺戮するのを袖手傍観するなど、オバマが目の前の実利追求に汲々としているという非難もある。オバマの外交のこうした断面は、合理的、積極的および打算的という意味で長所となるかもしれない。なら、これが韓米関係に及ぼす影響はどうだろうか。
オバマが大統領就任後、4度目の訪韓をする。これを契機にオバマが韓米間のいくつかの事案に対する理解を広め、関連政策の決定に役立つ視点と見解を持つことを期待する。オバマが特に留意すべき主要懸案には(1)韓日関係(2)北朝鮮核問題(3)原子力協力協定(4)戦時作戦統制権転換の再延期問題(5)韓国の環太平洋経済連携協定(TPP)加盟問題などが挙げられる。
歴史と軍慰安婦問題による韓日関係の悪化は米国を困惑させるだけでなく、韓日米3カ国間の安保協力にも支障をきたしている。今年3月末にオランダ・ハーグで開かれた核安全保障サミット会議期間中、韓日米の安保協力をテーマとする3カ国首脳会合をオバマ大統領が主導したが、韓日関係を逆転させるには力不足だった。米国としては、両同盟国間の論争に巻き込まれるのは望ましくないはずだ。しかし米国は日本の同盟国であり利害当事者として、日本が歴史問題で周辺国と紛争を続けるのは、日本だけでなく米国の利益にも大きなマイナスとなることを日本に話せるはずだ。