<Mr.ミリタリー>北核施設にコンクリート入れて1年以内に廃棄可能(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.13 15:28
問題は敏感な4件の施設がすでに使用中であり、放射能に汚染しているという点だ。北朝鮮は遠心分離機が設置された濃縮施設を活用し、700キロ以上の高濃縮ウラン(HEU)を生産した。また、原子炉を稼働して排出された使用済み核燃料を再処理施設で溶かした後、50キロ以上のプルトニウムを抽出した。国防部軍備検証団によると、北朝鮮の核燃料製造施設は年間200トンの核燃料を生産できる。5MWe原子炉は1986年から運転を始めたが、横・縦それぞれ50メートル規模だ。放射化学実験室には年間100トンの使用済み核燃料を再処理できる工程が2つ設置されている。長さ192メートル、幅27メートルの建物の中にある。ハッカー博士が2010年に寧辺(ヨンビョン)地域を訪問して確認した北朝鮮の濃縮施設には2000個の遠心分離機が設置されていて、年間40キロの核兵器級高濃縮ウランを生産できるという。韓米情報当局はこうした濃縮施設が第3の場所に追加で存在する可能性を疑っている。
この再処理施設と原子炉など敏感施設は廃棄方法によっては1カ月-33年かかるというのが国防部の分析だ。最も速い方法は主要核心装備を破壊した後、コンクリートを注ぎ込む「永久無能力化」方法だ。この場合、無能力化作業は1カ月しかかからず、費用も最も少ない。しかし放射能汚染が深刻な施設の破壊に危険が伴うのが負担だ。このため代案として出てくる方法が「埋没(entombment)」だ。主要施設を分離した後、コンクリートを注ぎ込んで二度と使用できなくするもので、約1年かかると判断している。しかし自然状態を回復するためにはいつかは固まったコンクリートを取り壊して再び解体する過程が必要だ。