【社説】北朝鮮、またミサイル挑発…THAADを越える代案考えるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.07 08:53
北朝鮮が中距離弾道ミサイル4発を昨日午前、奇襲発射した。平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンブクド・チョルサングン・トンチャンリ)から5秒間隔で発射されたこのミサイルは、1000キロ飛行した後、東海(トンへ、日本名・日本海)の日本排他的経済水域(EEZ)に落ちた。北朝鮮が先月に北極星-2型を試験発射してから22日ぶりのことだ。北朝鮮の今回の挑発は核・ミサイル開発の延長線上にある。4発同時発射は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が韓半島(朝鮮半島)安保を対話ではなく軍事的に解決するという戦略を露骨に表わしたものだ。先月、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏を化学武器で毒殺した蛮行と何ら変わるところはない。
北朝鮮のミサイル発射は今月1日から始まった韓米連合トクスリ(FE)演習中に敢行された。連合演習時期には北朝鮮が挑発を自重していたが、それが変わった。しかも、北朝鮮に対する国際社会の経済制裁が強化され、米国の北朝鮮への予防的先制打撃および戦術核再配備の検討まで行われているところだ。これは正恩氏自ら北朝鮮核とミサイルを国際化させようとする意図だと考えられる。北朝鮮の挑発で、北東アジアの安保状況が力による対立に変わりつつある。だが、これは正恩氏の誤った判断で、錯覚だ。その結果は、北朝鮮に対する国際社会の制裁がさらに強化されるだけだ。