【コラム】中国、月の資源を狙う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.17 13:58
中国は14日、月の表面に「嫦娥3号」を送ってロボット探査車両の稼働に成功した。月に宇宙船が着陸したのは1976年ソ連の「ルナ24号」以来、37年ぶりだ。米国とロシアの宇宙プログラムが停滞している間に中国は数十億ドルの資金を月プロジェクトに投じてきた。2017年、岩石標本を地球に持ち帰って2020年には人を送るという計画を推進中だ。その後、月に基地を建設するという構想だ。
中国はなぜ月に執着するのだろうか。先月29日、英国BBC放送がこれを分析した。その動機は国力を誇示し、宇宙・軍事技術を開発しながら月の生成・進化過程を研究することだ。より実用的な目的もある。「月は鉱物資源とエネルギーの魅力的な源泉になりうる」。中国の「月および深宇宙探査部」のOuyang Ziyuan教授が説明した月プロジェクトの「存在理由(rationale)」だ。「空気がないので太陽電池がより一層効率的に作動できる。月を囲む太陽電池の帯を作れば、地球全体が必要とするエネルギーを供給できる。核融合発展の燃料になりうるヘリウム3も豊富だ。人類のエネルギー需要を1万年以上充足する量が存在する。地球に本当に不足している希土類元素(レアアース)やチタニウム・ウランなどの天然資源も豊富だ。これらの資源は無制限の利用が可能だ」。