隠密になった北朝鮮の脅威…韓日で原子力潜水艦保有の声高まる(3)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.05.18 15:19
◆「北の脅威カードに即興対応は禁物」
今回の北朝鮮のSLBM試験発射で、韓国政府の安保戦略に対する批判も出ている。北朝鮮の戦略に巻き込まれているということだ。すでに北朝鮮のSLBM開発は十分に予想されていたが、事前の対応が十分でないという指摘だ。2006年に米議会報告書を通じて北朝鮮がロシアからSLBM射出装置を導入したという事実が韓国政府と国会に知らされたが、これを無視し、北朝鮮の戦略に対応できなかったということだ。キム・ジョンデ「ディフェンス21プラス」編集長は「その間、北は核兵器と弾道ミサイルの開発を通じて我々に脅威を与え、今後、水素爆弾と原子力潜水艦を開発すると明らかにした」とし「長期的なプランを持たず北が出すカードに即興的に対応する安保戦略は混乱を加重させるだけだ」と分析した。また「結局、ポピュリズムを基盤とした政策は限られる国防予算を効率的に配分して使うのを難しくする」と述べた。実際、最近まで国内で大きなイシューだったTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)問題に対する関心はかなり弱まった。北朝鮮のSLBMが地上発射弾道ミサイル以上の脅威となるからだ。キム・ジョンデ編集長は「金正恩の今年の教示には『米国との平和協定締結』が含まれている。北がなぜこの状況でSLBM射出実験を公開したかを多角的に分析して対処する必要がある」と強調した。