【コラム】トランプ時代、韓国の選択(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.11 17:23
ドナルド・トランプの米国大統領当選に呆然とするほどのショックを受けた世界の国々がそれぞれの対応策について真剣に考え始めた。トランプが大統領選挙期間中に強調し続けていた「米国第一主義」の大局的な対外政策・戦略は、米国がスーパーパワーで世界秩序を主導する「世界の保安官」という役割を清算して大陸の秩序は中国とロシアに譲り、米国は日本と共に海洋勢力としてだけ君臨するという強大国同士で役割分担するという構図だ。大統領選挙期間中、トランプはヘンリー・キッシンジャーの元を訪れて教えを請うた。キッシンジャーとの対面を終えたトランプは彼には何も学ぶものがないと不平を述べた。キッシンジャー氏は代表的な地政学的勢力均衡論者で、中国の役割を重視している。
トランプはキッシンジャーの雄大な説明を理解できなかったか、米国第一主義者・孤立主義者・保護貿易主義者としての立場から彼の説教に拒否感を感じたかもしれない。