【グローバルアイ】韓日関係、自ずと良くなる関係はない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.15 15:49
1月4日、安倍首相の年頭の記者会見。韓国に関連していかなる発言が出てくるのかに注目した。しかし期待していた発言はなかった。「日中韓首脳会談の早期開催のために中国、韓国と協議する」と韓国に触れたのは一度だけだった。韓日慰安婦合意については韓国政府の正式発表を控えているため発言を控えたと理解できた。とはいえ韓日関係にいかなる言及がなかった点は惜しまれた。特に今年は「金大中(キム・デジュン)・小渕パートナーシップ共同宣言」20周年という節目だったからだ。
1月5日、時事通信社の新年互礼会。安倍首相が出席した。安倍首相は演説中、「日中平和友好条約締結40周年」に言及した。「両国国民が日中関係が大きく改善したと認識できる1年にしていきたい」と述べた。河野太郎外相は今月中に中国を訪問する。核心の議題は日中首脳会談の日程調整だ。中国潜水艦が尖閣諸島(中国名・釣魚島)に進入するなどの騒ぎはあるが、大きな流れで日中関係が改善に向かっているのは間違いない。
年初から見られた2つの事例から、日本政府が現在、韓国をどのように認識しているかを感じることができる。韓国との関係は依然として敬遠し、中国には積極的に手を差し出している局面だ。一方、韓国政府の対日認識も大きく変わらないようだ。実際、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の一部では「日本との関係が良かったことはあるか。韓日関係はそのまま放っておいてもかまわない」という認識を持っているという声が聞こえる。