【コラム】不幸な大統領、不幸な経済=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.14 10:33
経済政策を総括する韓国企画財政部は最近、非常事態だ。来年度「経済政策方向」の発表を控えているからだ。経済成長率の予想値は次第に落ちており、米国・中国発の波は高まっている。これに、2カ月間続いた政治的不確実性で冷え込んだ家計と企業を元気づけるような対策を迫る声も大きくなっており、頭痛が出るのは当然だ。
だが、当面の悩みは別のところある。「朴槿恵(パク・クネ)式」創造経済をどうするかだ。過去4年間、政府の経済政策の看板ブランドだった。問題は政策を率いてきた大統領のリーダーシップが崩壊し、その名の下で行ってきた多くの事業も「崔順実(チェ・スンシル)の影」のせいで信頼が地に落ちているということだ。放映中のCMの主演俳優がスキャンダルに巻き込まれたものと同様だ。苦心した官僚の間では「名称より内容が重要なのではないか」という話も出ている。ベンチャー・文化・サービス産業など製造業を補完する未来産業を育成するのは韓国経済の未来を左右する重要課題だ。そのため、この基調を継続する一方で、創造経済という形は強調しないという意味だ。一言でいうと、創造経済の「秩序ある退場」を図っているわけだ。代替候補として取り上げられているのは「第4次産業革命」などだ。