<韓国旅客船沈没>「大人であることが、申し訳ない」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.23 11:10
旅客船が2時間以上海に浮いていた状況でも、まともに救助できなかったことに対して深い無力感を抱いたことも申し訳ない思いの要因となった。H氏(38、ソウル城東区)は「子供たちが冷たい海の中に閉じ込められているのは明らかに想像できるのに、船が沈む間、何もすることができず涙が出た」と話した。
慶煕(キョンヒ)大学社会学科のキム・チュンベク教授は「三豊デパート崩壊事故や慶州マウナリゾート事故などは、あっという間に広がったことだったが、今回の旅客船事故はテレビを通じて全国民に沈没過程が生中継された」として「明らかに見える中で子供たちを救助できなかったために無力感が増幅した」と説明した。さらに「政府の対応の右往左往ぶりが露呈し、既成世代が感じる喪失感が申し訳ないという感情として表出している」と付け加えた。親と子供の関係が西洋に比べて厚い韓国文化も影響を及ぼした。キム・ヒジン氏(45、ソウル瑞草区)は「修学旅行は親なら誰でも1回ぐらい送り出すのではないか」として「まるで自分の子供が事故に遭ったようだった」とした。