イ・スンウの激しい性格は国内サッカー関係者の間でも話題だった。キム・ヨンギュン・ユース連盟副会長は「イ・スンウは幼いころからサッカーの実力が優れていたが、強い性格でも有名だった」とし「年齢別の代表チームに選ばれれば、チームにうまく溶け込めるか心配する指導者が多かったのも事実」と述べた。

イ・スンウの小学校の恩師であるカン・ギョンス・デドン小学校サッカー部監督は「勝とうという意志が非常に強い選手。時々、勝負に対する欲を露骨に表したが、度が過ぎるほどではなかった」とし「同僚のＧＫがゴールを許すと殴り、グローブを奪って代わりにＧＫをしたという噂もあるが、事実無根だ。瞬発力がよかったため、ＰＫ戦に時々ＧＫとしても起用されたのが誤って伝えられた」と述べた。これに関し、イ・スンウ側の関係者は「昨年のアジア選手権大会でイ・スンウが汚い言葉を吐く場面がテレビに映った後、性格に関する声が高まり、選手がかなり苦しんでいた」とし「幼い選手が下手な形で勝負への欲を表現したと理解してほしい」と話した。

「アンファンテリブル」を抱える韓国サッカーも建設的な悩みが必要だ。変わった人物に寛大でない韓国社会の雰囲気は個人の創意性を制限するという副作用も生んでいる。李用秀（イ・ヨンス）サッカー協会技術委員長は「個性が強いイ・スンウの性格を人為的に直すのは容易でないだろう」とし「選手自身が成長しながら自然に感じて変化するように助けなければいけない。行き過ぎた称賛や非難はどちらも成長中の選手にはプラスにならない」と話した。


＜サッカー＞韓国の“リト讃メッシ”イ・スンウの敵はイ・スンウだ（１）