【社説】国防改革を急ぎ、韓米連合司令部解体への対応を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.30 17:00
米国際戦略問題研究所(CSIS)が2015年に予定された韓米連合司令部の解体を条件付きで行う必要があるという意見を出し、論議を呼んでいる。 現在、戦時作戦統制権(戦作権)を保有する連合司令部を解体するためには、韓国軍が指揮・統制権など必要な力を十分に確保することが前提にならなければならないという主張だ。 韓国メディアも先日、サーマン在韓米軍司令官が戦作権の移譲後も韓米連合司令部を維持し、韓国軍の大将が司令官を務める案を提示した、と報道している。 戦作権移譲の核心である韓米連合司令部の解体に対し、少なからず懸念が生じているのだ。 これに対しパネッタ米国防長官は反対の意思を明らかにした。韓国政府も同じ意見だ。
韓米連合司令部は世界で唯一のシステムだ。 連合司令部を中心に韓国軍と米軍は有事の際、一国の軍隊のように作戦をする方式だ。 したがってその効率性は非常に優れていると評価されている。 とはいえ、戦作権の移譲後にも必ず存続しなければならないものではない。 重要なのは、韓米連合司令部の解体で生じる安保の弱点をどう補完するかだ。 すでに韓米両国はこうした可能性を排除するため、さまざまな詳細案を準備して推進すると明らかにしている。 にもかかわらず問題提起が繰り返されるのには理由がある。