주요 기사 바로가기

世界の古書店/東京・神保町(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.03 12:16
0



ハーバード大教授、マッカーサー元帥あてに「空爆するな」と請願

 
こうした神保町も一時危機を迎えたことがある。第2次世界大戦の末期、連合軍の空爆が東京市内を焦土化した。ところが終戦後、砲煙に包まれた東京市内で神保町付近だけが無事だった。東洋学問の宝庫を、消える危機から救った人はセルゲイ・エリセーエフ(1889~1975)だった。

同氏は西洋人初の日本学研究者とされる人物だ。10代にベルリン大学で中国語・日本語を学び、19歳のとき西洋人学生としては初めて東京・帝国大学に入学した秀才だ。文豪、夏目漱石にも習ったが、同氏の最も大きな恩師は神保町の古書店だった。ロシアの裕福な家門の子孫だったため、同氏は神保町の古書店街を縦横無盡に動き回り、数多くの本を購入し読むことができた。

第2次世界大戦が終わりかけたころ、当時、米ハーバード大学の日本学教授で米軍の顧問を務めていた同氏が、マッカーサー将軍に「神保町付近を空爆するな」と請願したという逸話はもはや神保町の伝説だ。神保町の古書店街を歩いていると文学・芸術・社会科学・自然科学・スポーツ・芸能・娯楽などほぼすべての分野の本と会うことができる。

3~4代が受け継いで経営中の老舗があるかと思えば、若い店主が「映画パンフレット」の分野だけ掲げて参入した新生の書店もある。作故した作家の肉筆の原稿だけを扱う3坪の店があるかと思えば、五階建て全体で建築専門書だけ展示する中型の書店もある。現在これら古書店が保有中の在庫図書だけでも約300万種・1000万冊に達するという。

毎年秋に開催する「古書祭」には数十万人が殺到する。神保町は日本の全国民に、いや全世界の人にオープンとなっている開架式図書館だ。神保町は韓国史の史料が隠されている書庫でもある。国際韓国研究院長の崔書勉(チェ・ソミョン)氏が明成皇后(1851~1895)を殺害する現場を目撃した日本人巡査の手記を発見した所も、安重根(アン・ジュングン)義士の獄中書記「安膺七(アン・ウンチル)自伝」を見つけだした所も、この神保町の古書店だ。

独島(トクト、日本名・竹島)を韓国領土と表記した初の西洋古地図を公開し、東海(トンへ、日本名・日本海)の表記がある世界各国の地図を集めて展示会を開くなど、ひたすらその道を歩む慶煕(キョンヒ)大学のキム・ヘジョン館長。金館長が古地図と縁を結んだのは約30年前、偶然、神保町の古書店街で、フランスで制作された世界地図を発見した瞬間の感動からだった。

同氏は言う。「神保町がなかったら、独島が韓国領土であることを究明できる古地図はもちろん、現在の私も存在しなかっただろう。神保町は私の学問の根拠地であり、私の人生の出発点、私の故郷、私の学校だ」。

神保町は終生一つの道に専念する人々の聖地と言える。およそ20年前、筆者の留学時代。神保町にある行きつけの古書店の片すみに、ある日、見慣れない本棚一つが立っていた。古代ギリシャの哲学者の原著やそれらに関する研究書をはじめ翻訳書、学術誌に加え、以前所有していた人が几帳面に記録しておいた哲学ノートが、大きな本棚をぎっしりと埋め尽くしていた。そして、その本とノートは1冊ずつ引き出せないよう、赤い紐で縛られていた。

いったいどうことなのか気になり店主に尋ねてみると、その本棚の本を30年以上にわたり収集、勉強していた人がこの世を去ったが、生活が厳しくなった夫人が一度に売り渡したということだった。夫人は本を渡す際、条件を一つ付けた。1冊ずつ散らさず、一度にすべての本を該当分野の専攻者一人に売ってほしい、ということだった。書店のオーナーは約束を守る。そして終生を捧げたある人の道が、ほかの一人によって受け継がれる。


世界の古書店/東京・神保町(3)

関連記事

最新記事

    もっと見る 0 / 0

    포토뷰어

    世界の古書店/東京・神保町(2)

    2009.12.03 12:16
    뉴스 메뉴 보기
    TOP